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Without You
海老原淳子のニューアルバム

アルバムについて

海老原淳子さんのレコーディングは今まで数多くプロデュースした作品の中でも特別に思い出深いプロジェクトでした。それに、もしかしたら途中でボツになって実現しなかったかも知れないレコーディングだったんですよ。

2005年春、中村誠一からメールが来て9月に New York に行くんだけれどこれこれしかじかの人のレコーディングをやってくれないか、との事。それから彼女と直接メールでコミュニケイションが始まりました。しかしその頃タイミングが悪く僕がメールに使っていたコンピューターが調子悪くなってしまって新しいやつに買い替えたり、メールアドレスが変わったり、知らないうちに連絡が途絶えてしまいました。後で解った事ですが、彼女の方も父親が亡くなってしまったり大変な時だったんですね。

その夏、僕は日本のツアーに行きました。日本に着いてからこのレコーディングはもう無いものだと思っていたので誠一に電話してみるとまだやるつもりでいるとの事。それでまた改めて彼女と電話でレコーディングの話が始まったのですが、僕もツアー中で忙しいしメンドくさくて乗り気がしなくて、最初は断ろうと思っていたのですが、彼女と話しているうちに彼女のこのレコーディングにかける気迫と情熱に、気持を変えました。実際に彼女の歌を聞いた事も無かったし彼女の事は何も知らなかったのですが、レコーディングしたい曲や彼女の好みを聞いているうちに心の中で このレコーディングは Mark Soskin にピアノをひいてもらおうと決めていました。早速 Mark に電話してレコーディングの準備を始めたわけです。

結局忙しかったので日本では彼女に会えず、僕が日本から帰って来た一週間後に みんなは New York に来たので Mark との打ち合わせでスタジオに来てもらって始めての面会。ピアノに座って体中のエネルギーを使って歌っている彼女を聴きながら Mark と眼が合って思わず微笑んでしまいました。翌日からのレコーディングも彼女のパワーに引っ張られてバンドのメンバーものりに乗って気合いの入った演奏をしてくれたし、一日のレコーディングで15曲も歌いまくり本当に凄い奴だなぁ〜とみんなですっかり感心。いろんな意味で大成功のレコーディングセッションでした。

彼女の唄は気持がストレートに伝わって来るし、魂に響く様な気持で歌っている事、どんな曲を歌っても自分の気持をこめて自分の唄にして歌える事、自分で曲も書くし、所謂ジャズのスタンダードだけを歌う様な歌手でない事等、僕は彼女の唄がすっかり気に入ってしまいました。僕は皆さんに聞いてほしいんです。日本にもこんなにスバラシイ歌手が居るんですよ。これからの彼女の飛躍を期待しましょう。

増尾好秋    
2008年8月    

海老原淳子のホームページ: http://www.rose.sannet.ne.jp/missjune/